Windows 10 Creators UpdateでTrueTypeフォントが綺麗に
従来のフォント描画
Creators Update以降
Windowsのフォント描画は今までTrueTypeフォント(TTF)は横方向にしかアンチエイリアスがかからない仕様でしたが、Creators Updateで縦方向にもアンチエイリアスがかかるようになりました。比較してみると全然違いますね。
ちなみにOpenTypeフォント(OTF)は元から縦方向にもアンチエイリアスがかかる仕様でした。そのため、WindowsユーザーにはTrueTypeフォントよりOpenTypeフォントの方が綺麗だと思っている人がけっこういます。実際はフォント自体の違いではなく、Windowsのフォント描画の違いです。
実を言うとCreators Update以降でもTrueTypeとOpenTypeでアルゴリズムが違います。WindowsのGDIのフォント描画アルゴリズムは、「ClearType(TrueType専用アルゴリズム)」と「通常アンチエイリアス」の2種類があって、TrueTypeでは「ClearType」が優先されます。コントロールパネルのフォント設定でClearTypeを切るか、アプリケーション側でCreateFontを呼ぶときにANTIALIASED_QUALITYを指定するとTrueTypeでも「通常アンチエイリアス」が使われます。
この「通常アンチエイリアス」は元から縦方向にもアンチエイリアスがかかっていて、「ClearType」が横方向にしかアンチエイリアスがかからなかったのが、CU以降は縦方向にもかかるようになったというわけです。