MacTypePatch 1.19.2 dev
MacTypeをWindows 10 Creators Updateで追加されたDPIスケーリングに対応させました。
もしかしたら不都合があるかもしれないので正式版ではなくdev版とします。
昨日の記事にも書きましたが、現在Creators UpdateでMacTypeを使うにはCTPバージョンを使う必要があります。また、CTPバージョンではパッチをSystem32とSysWOW64に入れる必要はありません。
Windows 10 Creators Updateで追加されたDPIスケーリングについて少し解説します。
Windows 10 Creators Updateで、DPIスケーリングの方式が新たに追加されました。
exeファイルかそれのショートカットを右クリック→「互換性」→「高いDPIスケールの動作を上書きします。拡大縮小の実行元:」にチェックを入れることでDPIスケールの方式を選択できます。
私が試した感じでは次のようになっています。
- アプリケーション
Windows 8.1のデフォルトの方式(Windows 10 DPI Fixもこれ)
WindowsのコンポーネントだけDPIに合わせてサイズが調整される
それ以外の部分はアプリケーション側で高DPIに対応しなければならない
アプリケーション側で高DPIに対応している場合はこの方式が最もきれいに表示される - システム
Windows 10のデフォルトの方式
内部でDPI96(100%)で描画して実際のDPIに合わせて拡大する
アプリケーション側の対応は不要
アプリケーション側で高DPIに対応していない場合はこの方式を使うしかなかった - システム(拡張)
Creators Updateで追加された新方式
内部でDPI192(200%)で描画して実際のDPIに合わせて縮小する
アプリケーション側の対応は不要だが正しく動く保証はない
MacTypeはこの方式に対応していないが、今回のパッチで対応
今回のパッチは「システム(拡張)」を選択したときだけ効果があります。
MacType無しでぼやけてる部分(元から高DPIに対応できてない部分)はMacTypeでもぼやけてしまいます。
一度200%で描画してから縮小するため本来のMacTypeの描画と比べて劣化します。劣化しないのは実際のDPIが200%の時だけです。つまり4Kディスプレイならきれいに描画されます(未確認)。
MacTypeで文字を太くしても縮小されて元の太さに近くなります。
頑張って対応したのに思ってたほどきれいじゃなくてがっかりしました。